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涙を流す効果

効果1:リラックスした状態になる
リラックスした状態とは、「副交感神経が興奮状態にある」ことを指します。
副交感神経は「休息の神経」と呼ばれ、活性化すると血管を広げ血流がよくります。
また東邦大学・有田秀穂教授の研究によると、何かに感動して涙があふれるときには、
共感に関与する脳の「内側前頭前野」の血流増加が起こり、
このことで極端な副交感神経の興奮状態が引き起こされるともいいます。

涙を流した後は、意外にもスッキリさわやかな気分になるはずです。
このさわやかな気分こそ「副交感神経の興奮」によって得られる究極のリラックス状態です。

効果2:ストレスを減らす
人は精神的ストレスを受けると、「コルチゾール」という副腎皮質ホルモンを分泌します。
涙は、この「コルチゾール」というストレス成分を低下させる作用があることが、
科学的にもはっきりと証明されています。
涙がストレス状態をリセットして、朗らかな気持ちをもたらしてくれるというわけなのです。

効果3:免疫システムの働きを助ける
イギリスのニュースサイトMail Online の記事によると、
2006年の研究では、「泣くことが免疫システムの働きを助ける」ことが示唆されました(証明されたわけではありません)。
実験は、乳液で湿疹が出た患者とアレルギー患者、合わせて60人の被験者を対象に行いました。
被験者には映画『クレイマー・クレイマー』を見てメリル・ストリープの演技に涙を誘うクライマックスシーンを観る前と後に、
彼らの皮膚に乳液を置いて反応を測りました。
その結果、涙を流していない被験者と比較して、涙を流した被験者は、
映画鑑賞後乳液に反応した皮膚刺激が低かったことが分かったのです。
また簡単に涙が流せる被験者は、痛みに対しても小さいという兆候があるそうです。
涙は素直に流しすことで免疫に対する効果が期待できる可能性がありそうです。

効果4:やる気を出す
涙を流す事によりセロトニンが脳内で増え心の健康バランスを保つ効果があります。
これはストレス解消同様に「共感」により流す涙がより効果的ということです。
東邦大学医学部統合生理学の有田秀穂教授によると、セロトニンは、心のバランス(平常心)を保つ重要な存在。
不足すると、落ち込みやすくなったり、すぐにイライラしたりする。
逆に、セロトニンが多くなると、朝、目覚めたときから頭がスッキリし、
ちょっとしたストレスなら、軽く受け流すことができるようになる。

効果5:安眠効果
泣くことで体がリラックスすると述べましたが、リラックスした状態は安眠にも繋がります。
私たちは眠るときに、泣くときと同様に副交感神経を働かせているからです。
眠れない日には、何か泣ける映画を見て副交感神経を働かしてみると、ぐっすり寝ることができそうですね。
またセロトニンの働きにより、朝、目覚めたときから頭がスッキリします。




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