感動する話の詳細情報
No | 198 | |||
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内容 | 小学生のとき、少し足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅いA君がいた。でも、絵が上手な子だった。彼は、よく空の絵を描いた。抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。担任のN先生は算数の時間、解けないと分かっているのに答えをその子に聞く。冷や汗をかきながら、指を使って、ええと・ええと・と答えを出そうとする姿を周りの子供は笑う。N先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。私はN先生が大嫌いだった。 クラスもいつしか代わり、私たちが小学6年生になる前、N先生は違う学校へ転任することになったので、全校集会で先生のお別れ会をやることになった。生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。先生に一番世話をやかせたのだから、A君が言え、と言い出したお馬鹿さんがいた。お別れ会で一人立たされて、どもる姿を期待したのだ。私は、A君の言葉を忘れない。 「ぼくを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました」 A君の感謝の言葉は10分以上にも及ぶ。 水彩絵の具の色の使い方を教えてくれたこと。 放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。 その間、おしゃべりをする子供はいませんでした。 N先生がぶるぶる震えながら、嗚咽をくいしばる声が、体育館に響いただけでした |
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こんな状況に | ||||
こんな人に | ||||
小話分類 | 感動する話 | |||
出典 | 2ch | |||
投稿者 | sijisuru | |||
発生日 | 2013-08-02 | |||
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