感動する話の詳細情報
No | 240 | |||
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内容 | 【1999年読売新聞投書欄より抜粋】 ある新聞社にカズが養護学校の施設に1人で来て、度々障害者の子供たちと会っているとの情報が入ってきた。 通常こういう施設に有名人が来る場合はマスコミに事前に知らされていて カメラと一緒にパフォーマンスとしてするものなので記者もこの情報には半信半疑であるのと、 もしかしたらカズ自身に何かの秘密があるのでは?とスクープの可能性も感じながら情報の養護学校に向かった。 3日ほど張り込んだだろうか 場違いな高級スポーツカーが養護学校に横付けされた。中から出てきたのはカズこと三浦知良だった、 記者はかたずをのんでカズが何を目的に来ているのか見守っていた。もちろん他にマスコミの姿は見当たらない。 やがてジャージに着替えたカズが障害者の子供たちと サッカーボールを持って中庭に出てきた。 子供たちの中には満足に歩けないような重度の障害がある子もいた。 しかしその子供たちの目は真剣そのもので倒れても起き上がっては泥だらけになってボールを追いかけている。 いつしか記者のカメラはカズではなく障害者の子供たちに向けられていた。 やがて時間が過ぎてカズと子供たちは施設の中に入っていった。 着替えを終え施設を出ようとするカズに子供たちは全員で手を振っている。 そしてカズはこう言った「今日もみんなありがとー!」記者は耳を疑った。 なぜならカズの方がお礼を言っていたからだ。 高級スポーツカーに乗り込み施設を出ようとするカズに 急いで記者は駆け寄って少し意地悪な口調でこう質問してみた 「カズさん○×新聞ですけど、こういう施設にきて子供たちとサッカーをしてあげているというのはやはり好感度とか人気取りなんでしょうか?」、 突然記者が飛び出してきたので少し驚きながらもカズはこう答えた。 「僕が彼らに何かをしてあげてるって? 逆に僕が何かをもらっているようには見えなかったかい?」 そう言い残してカズはスポーツカーを走らせて帰って行った、記者は職業柄意地悪な質問をした事をすぐに後悔する事になった。 なぜなら自分が撮影したカメラにはカズの姿は殆ど映っておらず、 その殆どが泥だらけになりながらも、倒れながらもボールに向かっていく障害者の子供たちの姿だったのだから。 |
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こんな状況に | ||||
こんな人に | ||||
小話分類 | 感動する話 | |||
出典 | 三浦和良 | |||
投稿者 | sijisuru | |||
発生日 | 2013-08-24 | |||
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